企画要旨・目的
数理を基盤として分野間連携を進め,理学の新融合分野の創出を目指す上での障壁の一つに,それぞれの分野の諸問題がどのように数学的に解決されるか(ニーズ発掘)とどのような数学が利用可能か(シーズ展開)を捉えることが難しいことにある.特に数学以外の分野の研究者が数学研究者側への働きかけをする際のきっかけ作りや,それぞれの問題の数学的な課題への翻訳が専門用語の壁のために難しいことなどがその障壁の中心となっている.従来は,個々の研究者の人的つながりの中から偶発的に数学的な課題が見出され,翻訳を受けて共同研究などにつながってきた.本スタディグループではこれを事業として,組織的に行うことで,潜在的な数理に対するニーズや数理側の持つシーズを発掘し研究者をつなげる.理学などの諸分野の課題の数理による連携を促進するため,様々な問題を「ケース」と見立てて,そこに潜む数学的諸問題をその難易度別に解体と仕分け(診断)を行い,それに応じて必要と思われる数理的課題解決策を提示する. |
実施形態
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